『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』初めてのRPGのいとしさとせつなさ
ある日、友が家に遊びに来ました。
そして帰り際に「このゲーム貸して」と言いました。
ファミコンの『オホーツクに消ゆ』です。
大切なカセット。嫌です。
「お前、借りパクするからだめだ!」と、言いました。
すると、この時計返すまで持ってていいからと腕時計を外そうとしました。
キャラクターがついてる時計です。
こんな感じ。
当然、ダメです。
「じゃあ、待ってろ!」と言って彼は帰りました。
そしてしばし後、ピンポーン。
「これ貸すからかしてくれ」と渡されたのが
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』
カセットを貸してカセットを借りる・・・交渉成立。
貸しましょう。
ぽちっ、プレイ開始。
友に電話です。
お母さんが出て友につないでもらいます。
友「どした?」
ドワハル「これなんだ?どうすればいいんだ?」
それから常に電話しまくり、教えてもらいまくり。
あいつよく覚えてるなってくらいいろんなことすごく記憶してて、
全部教えてくれました。
DQ2は敵が強くてバランスが悪いとかいう噂もありますが、なにせ初です。
徐々に強くなるのは面白い。
わくわくします。
こつこつレベルを上げて次の街へ。
ザッザッザッと街へ入るまでが緊張です。
頼む、敵にあうな、出るな、くるなあああああ、
あ、
出るね。
その繰り返し。
新しい街に着いた時の喜び。
町の人と話します。新たな指令や行き先を聞くのはうれしい。
NPCは少ないです。
どこに重要な会話があるかわからないのでとにかくはなすのは大事。
全滅は避けたいので次の町やダンジョンへ行くときの準備に時間をかけます。
とにかくレベル上げ。
ただ問題なのは復活の呪文。
これね。
いまでいうセーブなんだけど、これをメモして入力して中断からはじめるのです。
鉛筆で紙に手書きね。
教会で神父さんが教えてくれます。
わけのわからない文字列をメモします。
これがセーブデータらしい。
文字を間違えるとダメです。
進めたすべてが、物語もレベルもすべてが、
ゼロになる。
いつも2回メモしてました。
レベル上げなんてちょろいです。楽しいし。
(ちなみにこの出会いからRPGにどっぷりハマり、現在はDQ10を初期からプレイしております)
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音楽もとてもよいです。
2Dのドット絵なのに冒険感がすごいです。
思い出補正です。
でね、今はほぼほぼ忘れてるDQ2の薄れゆく記憶のなかで
ただただ忘れられない出来事。
ある日の日曜、朝からずっとレベル上げしてました。
ものすごい時間がたちます。
ものすごい時間。何時間も何時間もレベル上げ。
ふと思ったのです。
あれ?このファミコン前に出すぎてない?
TVから配線がのびすぎてる。
あまり線がのびてると電源切れたりとか恐ろしい。
ちょいとTV側に押しとこ。
足で。
ちょい。
ん?
超高感度高性能リセットボタン発動した。
心臓とまった。
1日の終わり。
DQとの出会いです。
(足はダメだよ)